「よい人間関係」
2005.03.10

 人生を楽しく、有意義に過ごすコツは、三つの間を大切にすることが大事と聞いたことがあります。

 その一つは、時間の間(あいだ)であると言います。誰にも時間は、一日24時間と公平に与えられているのですが、その使い方はまちまちですね。

この時間をどのように活用するかによって、人生が変わってしまうと言うのです。

 その二つは、空間の間(あいだ)です。家庭で言えば、居間や庭、プライベートルームなど。公共の場で言えば、心安らぐ公園やカルチャー施設。仕事では、オフィスのレイアウトや仕事場の使い易さなど、共有の空間ということですね。

 三つ目の間(あいだ)が最も大事です。人と人の間、そうです、人間関係です。

 とかく最近は、この人間関係がギクシャクしたり、うまくいかない“ひと”たちが増えているとか。
 理由は色々あって一概には言えませんが、子供の頃からテレビやビデオを見続けたり、テレビゲームなどひとりで遊べるモノばかりだと、“自分以外の他のヒト”や仲間と遊ぶ機会が少なくなっているからではないでしょうか。
 また、外で遊ぶということは、実際自分で体を動かし体験するコトによって、頭の中で考えていたコト以外の発見も、より多く得るものがあるように思います。
 ケンカもしたり、トラブルもあって、それを乗り越えて人間関係は深くなるのではないですか。
 そして、その遊びの中で、時には自分をアピールすることも必要かもしれませんね。友達をつくるのが下手、慣れていないのかも知れませんね。

 特に困るのは、会社に入っても上司とどう付き合っていいか解らない若者がいるそうです。
 同級生とか、好きな仲間とか、限られた小グループでしか付き合っていないと、どうしても、順応性に欠けてしまうのかもしれませんね。

 業界で言えば異業種のような違った分野の人たちと交流するには、時には相手の立場に合わせたり、出来るだけ自分だけ喋らないで、聞き役に回ることも大事です。
 また、目上の人には敬語を使うことも配慮しなくてはなりません。

 いずれにしても、人間は一人では生きられない。
 NHKで放映されている『プロジェクトX』のように、良い仕事は良いチームワークから生まれることが多いですよね。

 自分を理解してもうらうには、まず相手を理解することが大切です。
 そして、時には本音で語り、自分の弱点をさらけ出す勇気も必要ではないでしょうか。
 
年を重ねていても、そのような気持ちをずーっと持ち続けていきたいなと実感しています。

                                                                秋鹿 博