「乾杯!Camp in 朝霧JAM」
2004.10.13

 富士山の西麓、朝霧高原で開催されている野外音楽イベント『It's a beautiful day Camp in 朝霧JAM』が、今年も大成功裡に終わりました。

 1回目2,000人、2回目4,000人、そして前回の3回目は8,000人と倍々ゲームのように大きく成長していき、今回は何と、出演するアーティストを発表する前に10,000枚のチケットが完売しました。これは何といっても、過去3回の実績で朝霧ジャムの楽しさ、素晴らしさを参加者の一人ひとりが、口コミで宣伝してくれたお陰で、本当に感謝しています。
 
 ビックリしたのは、チケットを持たずに北海道から一人で来た青年。
「どうしても朝霧へ行きたい」とやむにやまれず来たそうだ。嬉しいのを通り過ぎて涙が出てしまった。それにしても、朝霧ジャムの魅力とは一体どこにあるのか。そして、これからどの方向性に行ったらいいのかを、改めて考えてみたい。

 朝霧ジャムの最も大切なコンセプトは、「みんなで創る野外音楽イベント」であること。だから、「これでいい」ということはない。企画スタッフの趣旨と、出演するアーティストはもちろんだが、地元の実行委員会やボランティア、そして何よりも参加者のアイデアやニーズによって、創り出して行く音楽祭なのだと思う。

 音楽のジャンルも、「朝霧ジャム」の名前のようにロックあり、ジャズあり、カントリーありと、いろんな味わいの出来るのが魅力。将来は、三世代でゆっくりと楽しめる野外音楽イベントにしていきたいなあ。

 ところで、このアリーナ会場は約30年前、日本ジャンボリー、続いて世界ジャンボリーが開催された由緒ある場所。ジャンボリーとは、「ドンチャン騒ぎ」との意味で、ボーイスカウトの祭典を象徴している。

 「音楽に国境はない」と言われているように、野外音楽イベントを通じて、相互理解と世界平和を祈る、国際交流の場に発展していくのが、私の理想です。

 できれば、来年の記念すべき第5回は、「スローライフ」の考えを参考にして、3日間ゆっくり楽しめるプログラムにしてはどうでしょう。例えば、地元の酪農家の皆さんにも参加してもらい、「都市と農村の交流」をテーマに、「畜産まつり」の要素を取り入れてはどうかなあ。

 出店には、「地産地消」の考えから地元の食材を生かして、さらに美味しいものをつくって、特選品に研きをかけてほしい。

 このように、「朝霧ジャム」の本当の魅力とは、無限の可能性を秘めた夢とロマンが広がってゆくことかも知れない。そして、いつか「朝霧ジャム=ジャンボリー」になることを夢見て、、、。

朝霧ジャム実行委員会
 委員長 秋鹿 博